我が青春の新極真会!

世界大会の年、世界を二度制した塚本(支部長)が首都東京で第1回東京都大会を盛大に開催した。その会場に長渕 剛さんがお祝いに訪れた。前半第一部の型競技が終わり、後半の第二部組手の部に入る前に日本代表選手団の紹介が始まろうとするまさにその時だった。壇上で紹介されながら来賓席の緑代表と長渕さんの並ぶ姿を見ていた時、4年前の強化合宿が脳裏に浮かんだ。週末からの富士山中湖での強化合宿を控え、最高のタイミングでもあった。4年前の日本選手団の強化合宿は鹿児島で行われた。鹿児島は長渕さんの生まれ故郷である。長渕さんも合宿地に訪れ、選手団の激励をしてくれた。そして、10月の第12回世界大会では日本選手団は第10回に続く男女W優勝を果たしたのである。忘れ得ぬ思い出である。思いは更に馳せる。20年前の光景を思い出さずにはいられなかった。20年前、2003年の7月11日。我が組織は組織名を新極真会に刷新した。大山総裁亡き後、極真会館大分裂。その争いの負の歴史に終止符を打った。第8回世界大会を前に新極真会の帆を上げて新たな船出をしたのである。緑代表と長渕さんの友情で会歌「新極真会の歌♪」が生まれた。長渕さんが世界大会の舞台で熱唱した。まさしく新極真会の風が吹き、日本代表選手団は王座を守った。新極真会は今や世界に103ヵ国にまで発展し、フルコンタクト空手界の頂点に立った。組織動乱の時代、もし新極真会の歌がなかったら。そして、第8回世界大会で日本選手団が優勝しなかったら今日の隆盛はなかったかもしれない。強い日本だからこそ世界が付いて来たのだと思う。勿論、それは緑代表のリーダーシップに他ならない。その第8回世界大会で指揮を執った選手団の監督が入来師範だった。その入来師範の息子さんの入来建武選手が今は日本代表選手団の男子主将を務める。そして、見事優勝した鈴木国博支部長の娘さんが今は女子主将を務める。たった一人だけのコーチだった自分が今は選手団の監督を務めている。鈴木支部長と一緒に日の丸を背負って戦った日本代表選手だった塚本、新保、石原、阪本、塚越。今は皆支部長となり、選手団のコーチとなり監督の自分を支えてくれている。不思議な縁を感じずにはいられない。変わらぬ絆にもただただ感謝である。組織や仲間に感謝しかない。二十年の長きに渡り、日本代表選手団に携われた事を誇りに思う。幸せに思う。新極真会誕生から二十年の佳節。自分にとっても二十年の集大成でもある。第13回世界大会で負ける訳にはいかない。必ず王座は守り抜く!空手母国日本の威信と日本代表選手団の誇りに懸けて、男女W優勝を成し遂げる。世界大会はユースジャパンで育った選手達が夢を叶える舞台でもある。

伝統継承せよ !

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