決戦、一年前!

「初日の戦いが終わった。日本代表選手団は全員勝ち残り二日目に進出した。男子BEST16、女子BEST8!しかし、これからが本当の(厳しい)戦いである。たった一つの頂点を目指して選手団の総力を結集して二日目に挑みたい。」・・・”全員が二日目に進出!”・・・こう綴りたいものである。しかし、そんな事は有り得ない。世界最高峰の無差別の世界大会である。10月14日、来年の今日は第13回世界大会の初日である。世界大会まで一年を切った。思えば、第12回世界大会で男女W優勝を成し遂げ、初めて12月開催となったユース合宿は祝勝ムードで大成功に終えた。その勢いのまま2020年新たな戦いに向かって進む予定だった。しかし、コロナ禍が世界を襲った。東京オリンピックは辛うじて開催されたが、全世界フルコンタクト大会は一年延期の末、中止となった。この3年間、国際大会や海外遠征も全て中止となった。コロナ禍に加えて、ロシアによるウクライナ侵攻という世界情勢も厳しくなった。そういう中での第7回全世界ウエイト制大会の開催だった。ポーランドはウクライナの隣国である。体重別の世界一を決する国と国との戦いではあったが、世界中の仲間の固い絆は変わらなかった。世界中の仲間が望んでいる事は同じだった。それは、”平和!”だった。24時間掛けてポーランド・キエルツェのホテルに到着した。チェックインして、部屋に入って用意されたプログラムや大会記念品の数々を見て感動した。主催国ポーランドの国代表でもあるカラピンスキー師範の思いに触れた時、新極真空手をやって良かった!日本代表選手団の一員としてポーランドに来れた事を光栄に思った。記念品の数々に”平和!“の文字が入っていた。漢字だった。平和の文字を見て、日本人であることを誇りに思った。そして、選手団筆頭コーチの塚本が第二のユニフォームとして創った赤Tシャツの背中に入っていた文字が”正義!“だった。だから尚更驚き、感動した。コロナ禍で一年延期とはなったが、第7回全世界ウエイト制大会は平和と正義に包まれた素晴らしい大会だった。来年はいよいよ第13回世界大会である。厳しい世界情勢とコロナ禍はこれからも続くだろう。平和と正義のバトンを日本でも受け継ぐ。しかし、戦いは別である。日本が必ず王座を守り抜く!

帰国して一週間後、富士に向かった。ユース合宿の現地打ち合わせのため。3月には日本代表選手候補を含めた1回目の強化合宿を行う。6月には日本代表選手だけの強化合宿を行う。開催の日も場所も決まった。決まっていないのは代表選手だけである((´∀`))そう言う事を選手達はまだ知らない。ホテルのロビーで朝早くから夜遅くまで選手達のサポートや通訳をする事務局やJTBの皆さんの姿があった。選手達が山の頂上を目指して険しい道を登っている時、その山の麓で支えてくれている人がいる事を忘れてはならない。強化合宿とて全く同じである。選手達よ、勝って結果で応えよ!

決戦の日まであと364日!!

伝統継承!

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